はてブロデビューを女王蜂に捧ぐ

 
おはよう。こんにちは。こんばんは。
はじめまして、いつもありがとう、ていです。
 
 
  Hey!Say!JUMPのNewアルバム、「SENSE or LOVE」に収録されている『女王蜂』が好きすぎるがゆえに開設してしまいました。
 
  私のキャスを聴いてくれているひとはわかりますね、私が常日頃から訴えていること。そう、「Twitterの140字じゃあたしの思いは収まんねえよ」問題。
 
これ、はてブロ開設すれば解決なのでは…?でも私がブログ…?書いたってどうせ読んでくれる人なんていないもん……
 
という具合に、ぐだぐだうじうじ悩んでいました。ずっと、悩んでいた、のですが。あるとき、有岡くん担のお友達のキャスで「卒論並みに女王蜂のこと考えてる」ってコメントしたんです。そこに鶴の一声、「はてブロで書きなよ〜」。
 
一旦はね、「私はてブロやってないから〜」って言ってみた。しかしすでに私の中で何かがうごめいていた。「よし、開設してみっか」(ちょろい)。そして今に至る(ざっくり)。
 
 
  さて、私のどうでもいい開設話はここら辺で終わりにして。『女王蜂』の話にさっさと移りたいと思います。したくてしたくてしょうがなかった!
 
 
  まず前提として、今から述べることは全て"私個人の主観"による、"考察"とは名ばかりのただの"オタクの戯言・妄言"です。「おやっ?」と思うところがあったら思いっきり「戯れを申すな!」って言ってやってください。きっと目が覚めることでしょう。
 
  そして、ここに書く内容は私の備忘録とでも思ってください。よろしくお願いします。
 
 
  では、『女王蜂』を脳内で(ここ大事)再生しながらお読みいただけると幸いです。長くなったらごめんなさい。
 
  まずはイントロ。
はい、もうすでに素晴らしいですよね。このピアノのサウンドがこれから語られるお話の切なさを予感させます。
 
ーーーー「お嬢ちゃん、ひとりかい?まあまあ、こっちきて座んな。今は昔のことさ。己のプライドの高さゆえにそれはそれは深い孤独の闇に堕ちていった女がいてね。…あんたと同じような目をしていたよ。」ーーーー
 
ってセリフ入れたい(入れたい)
 
  イントロ部分、ピアノがこれから語られるお話の導入・前振り、ピアノの音が止んだ一瞬の間、そして手拍子で過去へと遡り、そこに弦バスが加わることで過去の物語がスタート、って感じなんだろうなって思ってます。
 
  さてさて。
檸檬色の月の下」で一気に情景が浮かびますね。素晴らしい。素敵。きっと、窓から月が見えるんでしょう。彼女はそれを、情事の最中、男の肩越しにちらと見た。かもしれない。そして彼女はこう言います。
 
「愛とか恋とかいらないわ」
「鍍金剥がせばただの欲望」
「爪をはわせて全部舐ってあげる」
 
愛とか恋とかいらない、そんなのただの幻想。結局は抱きたいだけでしょう?ほら、差し出して、あなたの好きなようにしてあげる。…ってことじゃん?最高。こんなに露骨な表現の歌詞がじゃんぷちゃんの曲の中にあるってのがまた最高。(語彙力はどこかに捨てた)
 
 
  そして、ここからが本題。
私が痺れたポイント①:蝶と女王蜂の対比
「脆弱に生きるじゃない/猛毒と甘い蜜の女王蜂
蝶は花から花へ飛び回って蜜を吸う。花がなければ生きられない(実際の蝶は種類によっては花の蜜以外も吸うらしい。樹液とか)。この"脆弱"とは、"可憐さを振りまき男から男へ(花から花へ)飛び回り、男(花)に頼ること"を意味してるんだと思います。そういう生き方をする女性のことが、彼女の目には蝶のように映っているということですね。
 
愛?恋?そんなのいらないわ、だってあたしは数多の男を侍らす女王蜂。それも、己の猛毒で狙った男を捕らえ、そして己の甘い蜜で男を虜にするのよ。どこぞの蝶と一緒にしないで。男に頼らなければ生きていけないだなんて、あたしはそんなに弱くないの。
 
的なね。(的な)
 
この、蝶と女王蜂の対比、とても好きです。自分よりも下に見ているのであろう蝶を引き合いに出すことで、女王蜂としてのプライドを表現していますね。
 
  KAT-TUNの楽曲に『MOON』という曲があります(KAT-TUN 4枚目のアルバム 「Break the Records -by you&for you-」通常盤に収録)。この『MOON』には、「一夜限りの月の光、全て脱ぎ捨てて羽ばたく蝶になる/生まれ変わっても抱きしめてね、同じ優しさで私を愛して」という詞があります。これもまた最高なので機会がありましたら是非聴いてみてください。
 
ほうほう、KAT-TUNは蝶、じゃんぷちゃんは女王蜂、おもしろいじゃないの。でもこのことについても喋っちゃうとめちゃくちゃ長くなるし読んでくださってるみなさんもしんどくなっちゃうと思うのでご紹介するだけにとどめておきます。
 
  さて、1番の比較対象は蝶ですが、2番は蜘蛛です。この蜘蛛との対比もとても好きです。
「孤独に巣をはる蜘蛛じゃない/一夜の契りに誘う女王蜂
蜘蛛は糸で巣(罠)をはり、餌となるほかの生き物を捕らえます。彼女には、"誰彼かまわず身体を許している女"のことが、蜘蛛のように見えているのかもしれない。
 
罠なんか仕掛けない。そんなの、孤独な女がすること。あたしは狙った男を己の魅力で引きずり込んで虜にするの。罠にかかった男を誰彼かまわず招き入れているような、そんな蜘蛛みたいな女と一緒にしないで。
 
的なね(的な)。
 
あたしは男に頼って生きる蝶のような女でも、誰彼かまわず招き入れる蜘蛛のような女でもない。という、女王蜂としての彼女の自信、プライドが伝わってきます。
 
 
  次に進みます。
「そうよ、そうやって/ここまできたのに」
この有岡くんの「そうやって」の歌い方が好きすぎてつらい。天才のなせる業。有岡くんの声って、すこし吐息がまざってるじゃないですか。だからあんなに雰囲気のある歌い方ができるんだなって。好き。ただの感想になってしまった。でも好き。めちゃくちゃ好き。
 
いやしかしこの歌詞、なんだか影がありますね。「そうよ、そうやってここまできたのに」。彼女のポリシーを覆す、何かが起きた。何が起きたのでしょう。サビでわかるかな?
 
 
 
  では、満を持して、サビです!ようやくだ!
脳内再生、スタートお願いします!いえあ!
 
 
 
 
ジャージャージャージャージャガジャジャガジャ🎶
 
「今更ナンセンス/業(カルマ)背負って」
 
はいストップ!ストップストーップ!音止めてっ!(cv.薮宏太)
 
ちょっと待って、今なんて言った?カルマ?え、カルマ??最高かよ。
出鼻くじいてすみません。でも止めずにはいられなかった…!
 
私が知っているアイドルに輪廻転生を背負うアイドル(KAT-TUN)(『WATER DANCE』4枚目のアルバム 「Break the Records -by you&for you-」に収録)がいるのですが、なんとじゃんぷちゃん、カルマ背負っちゃった。いや〜、最高。
 
 
私が痺れたポイント②:業(カルマ)を背負っている
「業(カルマ)」とは、簡単に言えば「結果をともなう行い」です。なーんだ、そんなことか。って思いますよね?ただこれ、言い方は悪いですがめちゃくちゃしつこいんですよね。
 
カルマはなんと7つに分裂して、6つ先の世まで追っかけてきます。現世で悪いことをすると、来世の自分だけでなく、6つ先の世の自分にまでその行いの結果が降りかかる。そしてその結果のことを「報い」と言います。
 
それでは、彼女のカルマとは何なのか。
 
彼女のカルマとは。
「欺き続けた/その報いかしら」
はい、ここですね。「欺き続けた」こと。彼女への愛を謳う男たちを欺き、あしらい、女王蜂として君臨し続けた彼女。では、そんな彼女が受けた報いとは?ヒントはこの直前にあります。
 
「本気だなんて死んでも言わない/それじゃ駄目?教えてよ」
 
なんと彼女、「本気」になってしまった。
 
 
ここで彼女のこれまでの発言を振り返ってみましょう。(1番のみ)
・「愛とか恋とかいらないわ」
・「鍍金剥がせばただの欲望」
・「脆弱に生きる蝶じゃない、猛毒と甘い蜜の女王蜂」
 
からの、
「そうよ、そうやってここまできたのに」
 
 
ここまで読み進めてみると、女王蜂としてのプライドを表現していたこれらの言葉たちも、なんだか、憂いを帯びてきますね。
あの強気な言葉たちを自分自身に言い聞かせる。「そうよ、そうやってここまできた」。なのに。私はあの人を愛してしまった。でも、それでも。私は女王蜂、「本気だなんて死んでも言わない」。
 
「今更ナンセンス/わきまえていたはずなのに、躊躇うなんて」
2番「今更なんで?この胸を抉る感情に戸惑うなんて」
彼女の報いとは、簡単に言ってしまえば"誰かを愛してしまったこと"。そして新たに覚えた感情に戸惑い、苦しまなければならないこと。女王蜂として、誰も本気で愛さないと、そうわきまえていたはずなのに。なんで今更?「この胸を抉る感情に戸惑うなんて」。
 
  2番にこんな詞がありますね。
「後悔してるの?こんなにしといて」
これ、言葉の攻撃力とその衝撃がすごすぎてそこばかり気になっちゃいますけど(知念ちゃんパートだし)、なかなか考えさせられる言葉ですよね。「後悔してるの?こんなにしといて」って。
 
どういうことなんだろう。
 
これまでの彼女は、男性側が本気になろうがなんだろうが、男性のことを夜の相手、ただそれだけの相手としか見てこなかった。そして今宵の男性は、それを察してしまった。だから後悔した。本当の意味での彼女は手に入らない、そう思っている。もしかしたら、手に入らないのならもう次はない、と彼女に伝えたのかもしれない。彼女は彼女で、プライドが邪魔をしてその男性のものになることなんてできない。「本気だなんて死んでも言わない」。これまでだってそうやって生きてきた。「そうよ、そうやってここまできたのに」。「それじゃ駄目?教えてよ」。
 
しかし、2番のサビに
「本気になんて死んでもならない/嘯いていたけれど」
という歌詞があります。「嘯く」とは、「平然と言う・大きいことを言う・ほらを吹く」という意味ですね。
これまで、「本気になんて死んでもならない」と平然と言っていたけれど、どうにか繋ぎとめたくなってしまった。「後悔してるの?こんなにしといて」。後悔してるの?こんなに好きにさせといて。「この胸を抉る感情」に、こんなにも戸惑っているのに。
 
 
 
…うーん、難しい。皆さんは、どう思いますか?
 
でもでも、だとしたら、つらすぎない?切なすぎない?スギルセツナの再来ですか?セツナスギルな?
 
 
  間奏部分の歌詞、これもなんとも言えない。
「毒されていたのはきっと、私の方だね」
愛に、毒されていた。とてもしんどい。
 
私、「空虚な笑い声が溢れて消えた」の、「た」の音がすごく好きで。あーあ、っていうため息みたいで。それもすごく自嘲的な。好きです。
 
 
 
  大サビ部分、1番のサビが繰り返されます。なんだかそれが、彼女のカルマと報いの連鎖を見ているようで。どうにかならんのか。どうにか、彼女に光を。振り払われるかもしれないけれど、彼女の頭をそっと撫でて、「あなたはひとりじゃない」って言ってあげたい。きっと、いや絶対、振り払われるだろうけど。
 
  最後、アウトロでまたピアノの音色が響きますね。現実に戻ってきたのでしょうか。語り手は本人かな?それとも彼女をよく知る知人?本人がいいなあ〜(知らん)
 
「あんたはこうなるんじゃないよ。あたしみたいにはね」って自嘲気味に呟いて、酒を煽る彼女の姿が見える……(幻覚)
 
 
  2番の歌詞には触れないって言ったのに普通に出してた。そういうもんだよね。ごめんなさい。
 
たぶん、おそらく、もっと考えればもっとたくさんの読み取り方があるんだと思う。私は極々普通、真っ当な受け取り方をしたと思っているけれど。じゃんぷちゃんはどう読んで、どういう受け取り方をして歌ってるんだろう。それが知りたい。
 
  コンサートで披露されるとき、どんな演出になるのかな。実は私、スクリーンに流れる映像にすこしだけ(というかかなり)理想がありまして。まず、乱雑に脱ぎ散らかった服をたどっていくと、ベットの端に座る女性の影が映し出されたり。メンバーひとりひとりの、苦悩するような、辛そうな表情や、頰や額、顎に手を当てて思い悩むようなカットがあったり。
あと、衣装は黒のスーツに赤いポケットチーフを挿して、黒のハットをかぶって踊ってほしい。ネクタイは締めても締めなくてもどっちでもいい。そして赤い照明でステージを照らしてほしい。そういうのを想像してしまっています。いやほんと、私の理想なんて本気でどうでもいいけどね。
 
 
いやあ、でももうツアー始まってるし!もう生で『女王蜂』のパフォーマンスを見た方がすでにいるんですもんね!うわ!そっか、そっか。楽しみだなあ(^ω^)
 
 
 
  では。最後まで読んでいただいた皆さん、ありがとうございます。途中で読むのやめた方も、ありがとうございます。皆々様に感謝申し上げます。大変長らく、お付き合いいただきました!書いててすごく楽しかった…!
 
ありがとうございました。ていでした!